カイ辞典 二刷

特定のテーマを掘り下げるブログ。ゲームとマンガ中心に、心に残るマンガのセリフをつらつら綴りつつ、最近はプログラムのメモ帳として活用することに。 ※マンガのセリフは脳内の記憶から書き出しているため正確な文章ではありません、あしからず

「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人はきっと…大事なものを捨てることができる人だ」【進撃の巨人/諫山創】

というわけで、せっかくはてなブログに完全移行したことに加え、はてなブログTシャツまでいただいてしまったのでこれを機に久々更新。そういや30日更新ではてなダイアリー市民、って制度はブログだとどうなるんだろうね……。

それはさておきひさびさ更新となる今回のテーマは元切込隊長との果敢なやり取りでもおなじみ進撃の巨人から。女型巨人捕獲作戦中、作戦の内容は伝えられていないながらも「これはどうやら女型巨人を捕まえる作戦らしい」と気づいたアルミンとジャン。女型巨人も人間が操っているなら、それを先に知らせておけば捕獲作戦で命を落とした団員たちも助かったかもしれないのに、と言ったジャンに、「団長の作戦は間違ってないよ」と返すアルミン。

後でこうすべきだったというのは簡単だけど、選択する前に結果を知ることはできない。あらゆる選択肢を考えた上で、団長は作戦で命を落とす100人の仲間より人類全体の命を救うことを選んだ。そうしてアルミンはタイトルの言葉を発し、「何も捨てることができない人には何も変えることはできないだろう」と続けるのでした。

本当にこの言葉はその通りで、後からあーだこーだいうのは簡単なんだけど、それはやってみないとわからない。ただ一方でこの言葉が深いなあというのは「結果なんかわからないんだからとりあえずやってみればいい」という拙速を評価しているわけでは決してないこと。

大事なものを捨てるほどの覚悟をし、けれどできるならば何も捨てないで済むよう最善の策をひたすらに考えて考えて考え抜く。何かを変えるということは犠牲をも覚悟するということで、ただ単に新しいことやればいいとか、やってみないとわからないから勢いでやってしまえ、というだけでなく、行動を起こした後のことまでひたすら考え抜くというのはとても大きな学びがあるような気がいたします。

進撃の巨人は毎回毎回どんでん返しがとても面白くて興奮するすばらしい少年漫画なのですが、こういういいフレーズも結構多い。アルミンがエレンやミカサに劣等感を感じていたけど、実は2人から厚い信頼を受けていたことを知り、「僕だけが勝手に思ってたんだ」と気づくあたりもとても好きなシーン。つまりぼくはエルミン派ってことですねはい。

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進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)