「おまえのいいとこ、ひとつみっけ」【電影少女/桂正和】
このブログは私的にライフワークでありますので今後も気が向いたときにさらっと書き綴るのです。
あまりの過激さに第5巻は内容を大幅に修正されることで話題となった電影少女ですが、内容的にはいたってまじめで心打たれる描写も多々あります。その中でも好きなのは第1部主人公である天野あいのこのセリフ。ピュアな心の持ち主にしか見えないレンタルビデオショップで女の子のビデオを借りると、女の子がビデオガールとして現実世界に現れ、借り主をいろいろとはげましてくれるのですが、主人公の元に現れたあいは主人公の行動の中からいいところを見つけるたびにこのセリフを発するのです。
人はついつい他人の悪いところが目に付いてしまうこともあるけれど、人のいいところを単に受け止めるだけでなく、自ら積極的に見つけていく、という視線は人と人とのコミュニケーションにとっても大切なこと。所詮他人は他人で理解しあえない存在かもしれないけれど、そんな中でも相手のいいところをちゃんと見抜いてそれをフィードバックしていける人はとってもステキな人だと思います。
しかし今のジャンプの過激さはあのころから比べるととんでもなレベルに達したな……。