「何点取っても勝てる保証はないけれど、1点も与えなければ負けることはない」【じんべえ/あだち充】
長いこと放置してましたがちゃんと続けますよ!
あだち充といえば野球マンガのイメージが強いですが、この作品はサッカーが題材。といってもメインはサッカーマンガではなくて親子愛なんだけれども。
タイトルにもなっているじんべえはかつて伝説のゴールキーパーとして名を馳せたものの、今は水族館に勤務する普通のサラリーマン。実際には血のつながらない(無くなった妻の連れ子)の娘との関係を描いたストーリーなんですが、このセリフはたしかじんべえが草サッカーしているときに娘とその友達が話していた会話から抜粋しました。
娘の友達が草サッカーを見ながら「キーパーなんてかっこよくないよね」というような発言をして、それに対して反論した娘の台詞がこれ。シュートを決めるフォワード花形なんだけれど、何点とってもそれ以上の点を取られればチームは負けてしまう。けれどキーパーが1点も与えないのであれば、そのチームは絶対に負けることはない。攻めることも大事だけど、きちんと守りぬくことの大事さを教えてくれるいい言葉です。
余談ですがこの作品は田村正和主演でドラマ化されていて、それはもう原作の形をとどめない大変なドラマにしあがっていたんですが、未来玲可が歌う主題歌「海とあなたの物語」はもう大変な名曲でした。あれ大きくなったらすごいいい歌手になってたと思うんだけど、復帰しないかなあ。