カイ辞典 二刷

特定のテーマを掘り下げるブログ。ゲームとマンガ中心に、心に残るマンガのセリフをつらつら綴りつつ、最近はプログラムのメモ帳として活用することに。 ※マンガのセリフは脳内の記憶から書き出しているため正確な文章ではありません、あしからず

「他人の人生をそれだけ拘束しておいて、何も残らないようなモノなど、いったい何のために作るというんです?」【大東京トイボックス/うめ】

 これは本ブログでも書こうと思ってるネタだけど先行して書いておく。

 巨大ゲームメーカーソリダスのゲームが、その残虐表現が少年犯罪の原因になったと問題になり、開かれた記者会見でソリダスの仙泉が「自分の作ったゲームは影響を与えています」と認めた上で発した言葉。

 最近の凶悪犯罪はゲームが原因にされることが多く、その度に「じゃあ新聞読んでも犯罪するだろう」という比較表現も飛び出すんだけど、やはり自分がプレーヤーとなって世界観を追体験するゲームは、映画や本、新聞以上に与える影響は大きいというのは客観的に見てもそうなんだと思う。そこは「ゲームのせいじゃない」と逃げることなく正面からゲームの影響力を肝に銘じた上で自分の作品に自信を持つ、というのは作り手としてすばらしい覚悟だなあと思いました。

 このあたりは誤解受けそうなので補足しておくと、ゲームは与える影響が大きいというのと、それが犯罪に結びつくかはまた別の問題よね。たとえば学校の教科書と小説で小説の方が影響与えやすいから、じゃあ小説の方が犯罪につながる、というのは理論が飛びすぎているし、世代的にゲームをしないで育った若者は少数であることとかも含めて考えないといけない問題ではあると思います。