カイ辞典 二刷

特定のテーマを掘り下げるブログ。ゲームとマンガ中心に、心に残るマンガのセリフをつらつら綴ったりもします。脳内の記憶から書き出しているためセリフは正確な文章ではありません、あしからず

「これだけ良いカブが手に入ると凡庸な料理人はダシを取ってさっと炊くだけ、などという料理を作ったりする」【美味しんぼ/雁屋哲・花咲アキラ】

 究極の料理のカブ対決の巻。前回の卵対決で「素材が違いすぎる」と指摘された第2回は、美食倶楽部で使っているキャベツとカブで勝負。しかし1回目のキャベツで山岡率いる究極側は、白子をキャベツで巻くという、白子の味に頼りすぎた料理を出してしまい、「うまいキャベツは芯すらうまい」と豪語した海原雄山の至高側に負けてしまう。

 そして次のカブ対決で先攻した海原雄山が発したセリフがこれ。カブは元来から泥臭さが残っているので、それをきちんと取ってやらないと本当にうまいカブ料理にはならないという指摘に青ざめる山岡士郎。そして山岡の作った料理はまさに「ダシを取ってさっと炊いただけ」のカブ料理だった……。

 大学の頃、先生に「いいこと思いついたと思った瞬間に同じこと100人は考えている。そこからさらに絞り込んで10人、そして1人まで高めろ」と言われたことがあったんだけど、このカブの話もそれに通じると思う。いい素材が手に入ったときこそ、その素材を最大限に活かす道を考えたいし、素材の良さに頼りきりの釣りぎみの仕事はしないよう心がけたいなと思う次第であります。

 しかしあれだね、美味しんぼは名言の宝庫だよね。「チリソースもゴマソースも同じ皿で食えっていうのか!」とか20世紀を代表する名言だよね。